privatterから5.4プレイ後くらいのサルベージ
控えめなノックの音で、スケッチブックから顔を上げた。そっとドアを開け室内を覗き込んできたカーロウと目が合う。
「またこちらでしたか、大魔王様。魔王ユシュカがお探しでしたよ」
慇懃な口調ながらちょこちょこと案外気安く寄ってきてスケッチブックを覗き込んでくる。
「何度見ても美しい絵でございますね」
「ええ」
こちらも簡単に応じてページを繰る。次々と現れる淡く温かい世界を描いたこの部屋の主はもういない。彼女はもういないけれど、彼女が自らの目で見た世界は、主を失った今も描いた日のままに残っている。そのことを確認する度に心臓に氷を当てられるような寒さを覚えるのだが、わかっていても部屋を訪れるのをやめられない。
「私たち城の者共もイルーシャ様をお慕いしておりました」
「俺もです」
スケッチブックを閉じ、元のようにイーゼルに立てかけ、カーロウが訪ねてきた用件を思い出した。最近どうも色んなことが抜けがちで困る。
「ユシュカには後で部屋に行くと伝えてください」
「仰せのままに。……大魔王様」
「ん?」
「決してご無理などなさいませぬよう」
ああ、また心配をさせてしまった。一ツ目の表情豊かな視線が気遣わしげにこちらを見ている。悲しみや不安は皆同じなのに、優しくしてくれようとしている。
「しないよ、大丈夫。……ありがとう」
大魔王に相応しく、うまく笑えただろうか。一礼をして部屋を出ていくカーロウの背中をぼんやり見送る。
という妄想で忙しかったですカーロウは絶望の箱の底に残った最後の癒やし。
5.4終了後関連NPCに話しかけて回ったんですけど「もうできることがないなんて……」の絶望派と「それでも俺はなんとかして世界を救う(ただし策はない)」の諦めない派(主にユシュカ)ばっかりで、大魔王としてはその雰囲気の中うっかり弱音も吐けないしずっとおなか痛い。ドクタームーだけが励ましてくれた。
ユシュ主♂の民としてはセッという手軽な逃避手段に溺れてほしい(うちのユシュ主♂は特段の事情もないのにセフレです) 酷くしてほしい痛いほうがいいってリクエストしたのに「同罪の俺に罰を与えさせるつもりか」って断られてめっちゃくちゃ優しくしか抱いてもらえなくて泣かされるといい。